Cayの趣味の日記

まずは人狼ゲームの戦法とか感想とか

綾辻行人と有栖川有栖の安楽椅子探偵ON STAGE の解決編

うーん。はずれた…

 

実は僕は劇中劇トリックだと思っていたんだよね

世の中には少なからず同じことを考えていた人がいたみたいで、某掲示板にはものすごい論争になっていて、引いていた(^_^;)

 

で、劇中劇トリックというのはこんな感じです

 

 

 

 

 

1.楽太・安夫の事件には実際に殺人が行われた事に対する矛盾が生じている

a)安夫は背中に毒針が刺さったことによる毒殺であるが、殺人時に着ていたマントには毒針が貫通した穴が無い。
b)楽太は鈍器で殴打されたことが死因であるが、凶器とされる像には死体発見時に血痕がついていない。

2.竹田の鑑定結果には信憑性が無い

a)竹田の登場シーンにでてくる表記によると、竹田は鑑識員ではなく北署鑑「職員」という設定である。
b)竹田の提出物件には疑義が存在する:
 ラニシンの検出結果表には「老人保健」の文字があり内容にそぐわない(しかし、この文字は実際の検死表にもあるらしい);
 安夫の携帯電話履歴は履歴の順序が逆転している;
 ラニシン購入者リストには石川県前田市という架空の住所が記載されている

3.劇中に劇のロケ撮影が行われていることをほのめかす描写が存在する

a)吹子が照明と音声と打ち合わせしていた食堂は定休日である
b)夜に喫茶店を貸し切って、笛美、竹田、東山の打ち合わせシーンを撮影している
c)役者がセリフを噛んだNGシーンが挿入されている。

従って、この作品は放映ドラマが『安楽椅子探偵ON STAGE 出題編』という劇であるということが全体に渡って示されている。
その劇中で起きた2件の殺人事件を実行し得たのは原作者の綾辻行人有栖川有栖の他ならない。
しかし、単独犯との条件であるから、犯人は対談中で執筆者と明かされている綾辻行人に限定される。

 

 

他にも

4.他に挙げられる劇であることをほのめかす非現実的なバグ
 オタクが当日精算券を提示しているのにも関わらず精算せずに入場している
 オタクがマントに隠されている椅子の違いを一瞬で見極めている
 オタクが彼の特別ツイッターアカウントで吹子が照明と音声と打ち合わせについてツイートしてる
 
5.劇外における劇のほのめかし
 ストーリーテラー谷原章介)による冒頭導入部においてシェークスピアを引き合いに出し、著者の正体の謎について言及している
 ストーリーテラーが笛を持っている
 ストーリーテラーが劇の開演を宣言して、ドラマが始まっている
 ドラマ終了後、真夏の夜の夢(劇中劇がある作品)の一節を引用し、劇の口上を述べている

 

のような証拠が挙げられますね

 

本編は無難な犯人で落ち着いたけど、こっちの説のほうが大ドンデン返しって感じで面白かったんだけどね。綾辻先生はどう思っているのかなあ?