Cayの趣味の日記

まずは人狼ゲームの戦法とか感想とか

綾辻行人と有栖川有栖の安楽椅子探偵が8年ぶりに帰ってくる!

安楽椅子探偵」8年ぶり帰ってくる!正解率0.2%、難解ミステリー

ミステリー界を代表する作家・綾辻行人氏(55)と有栖川有栖氏(57)が原作を書き下ろす、ABCテレビの本格推理ドラマ「安楽椅子探偵 ON STAGE」が8年ぶりに帰ってくる。

99年の第1作から08年までに7作が放送された視聴者参加の犯人当てドラマ。1週目に出題編、2週目に解決編が放送され、当時「史上、最も難しい推理ドラマ」と言われた。

ドラマの中に隠されたトリックは録画して、何度も見直さないとわからない超難解なもの。ビデオがすり減るまで見たファンもいたとか。前回の第7作では、応募者2万4321人の中で、正しい推理で犯人を的中したのはわずか46人。正解率0・2%という数字がこのドラマの特異性を物語っている。

これまでの放送では、2ちゃんねるに何本もスレッドが立ったり、大阪市リーガロイヤルホテルでファンが集まり、パブリックビューイングが行われたこともあった。今回はインターネットの動画配信サービス「GYAO!」、番組公式ホームページやツイッターでの同時配信もあり、これまで以上の盛り上がりは必至。人気作家2人の合作だが、映像ミステリーのため小説化はできないのも、このドラマの希少価値を高めている。

綾辻氏は「待ちわびてくださった方も、過去の作品をご覧になっていない方にも面白い作品になるよう挑みました」と言えば、有栖川氏も「お正月気分が吹き飛ぶ難問を用意しました」と自信のコメント。

出題編が来年1月5日(深夜0・30)、解決編は同13日(深夜1・34)に放送。

 

www.sponichi.co.jp

 

すごくたのしみー

賞金50万円!

番組ホームページでは配役などが発表されていて、しかも、前作の「忘却の岬」が再配信されている。とてもおもしろかった。今回も期待だ!

 

www.asahi.co.jp

スリアロ村38幕の振り返り解説が素晴らしい

えっと、表題の内容に尽きるんだけど、この回の第1戦目は占いCOの大浜さんのプレイがすざましくよかった。試合後に武中兄が「大浜、2回黒を打つなんてすげーな」と舌を巻いたぐらいだ。

この第1戦目の振り返り解説が実際にプレイに参加していた大浜さんと田中巌さんとを中心に行われたのだが、大浜さんの好プレイはたまたまだったわけではなく、大浜さんの推理が冴え渡っていたことが解説を聞いてよくわかった。それだけではなく、人狼プレイにおいてどのような視点が大切であるかを大浜さん自身が丁寧に解説してくれている。とても勉強になった。

 

以下に関することは、ネタバレのため要注意

 

 

 

 

 

 

 

実はこの回は人狼のパワープレイで終了したのだが、武中兄は樋口さんの狼COに乗っておけばやっぱりよかった。武中兄視点、樋口さんが騎士である可能性はあるので、騎士GJによるパワープレイ返しの可能性はあるのだ。だから、「人狼を吊っても、次の日で狂人が気づくから無駄」というのは間違いで、人狼を吊って、騎士GJが出たら次の日は2対2になって、視聴者投票により勝てるのだ。しかも、狼目線、騎士は武中兄、樋口の2択であり、騎士GJの出る確率も高い。

そういう意味で前日のうめけんさんの「自分が吊られたら、明日はPPが起きる」との指摘はとてもよかった。だから、うめけんさんが吊られた時点で村は失敗しているのだけどね。うめけんさんの指摘に備えて行動できればよかったのだけど、失敗に気がついてから、PPを返す行動っていうのはやっぱり難しいね。まあ、真占い師がいなかったし。

田中巌さんの「狂人に投票するべきではない」という発言も正しい。人狼は狂人に投票するべきではない。万一、狼が先に狂人に投票してしまったら、村側に裏切られた場合に狂人を吊ることができなくなる。

総じて、この回はうまいプレイヤーが多くて見ごたえのある回だった。

スリアロ村39幕第1戦の視聴者反響について

スリアロ村39幕第1戦の最終日は7人PPで人狼勝利という結末になったのだが、人狼側がなかなかPPを起こさなかったので、役職公開で見ていた視聴者から不満のコメントが殺到し、後にGMが謝罪のコメントを出すという顛末になった。私自身は、人狼側がPPを引き伸ばすのは戦略としてもアリだし、GMが謝罪する必要は無いと思っているが、役職公開で見ていた視聴者との立場からは、なんかちょっとなあという気持ちには確かになった。まとまっていないものの、私の考えは以下の通り:

 

 

 

  • GMはゲーム進行についてぶれる必要はないと思う。コメントの意見を反映するのはよいが、コメントに影響されすぎるのもどうかと思う。心無いコメントから出演者を守るのもまたGMの役割ではないか。
  • GMが介入してゲームを終了させるというは反対だ。どういう展開にせよ、決着がつくまで見守りたいというのが視聴者の気持ちだろう。
  • 役職公開時には出演者はシンプルなプレイが求められると思った。時間の引き伸ばしのようなプレイは見苦しい
  • 狼占い師のタハックは、狂人の古屋さんに黒を打っていればPPに誘導でき、素直に終わっていた。狼の瑞原さんに黒を打つのは悪くはないけど、微妙な感じだ
  • PP返しは不可能ではなかった(まあ、難しいけどね)。真占い師の新井さん目線では真霊媒の武中弟が吊られた時点でほぼほぼPP確定だった(大浜さんの言う、古屋、大浜、原の3人狼は、武中弟の霊媒結果(原・白)に矛盾するからね)。そこで新井さんが確白の津田さん(確白というのがダメなところだけど)と松田さん(瑞原さんも村っぽかったんだけど)を引き入れて、狂人の古屋さんにPP返しを仕掛けるのは「ありえなくはない」のだけど、進行を見ていてもまあそんな感じにはならなそうだ。これができるようになるとすごいけどね。もっとも、騎士はいなかったので、返せたとしても負け確なんだけども。
  • PP返しは不可能ではなかったけども、絶望的でほぼ詰み状態。でも、僕が期待していた展開は狼が遊んでいるうちに、機転を効かせた新井さんが狂人の古屋さんにPP返しを持ちかけ、古屋さんを混乱させること。という感じでひと波乱、期待していた。
  • PPの状態は村が100%負けというわけではないのだ。狼が遊びすぎていると、いつかは足元を掬われる。そういう驚くべき展開をいつかは見てみたいものだ。

 

 

 

 

 PP返しについては下記の記事を参照

cay.hatenablog.com

 

 

 で、結論としては

まあ、いいじゃん

今までと変わらず楽しい番組を放送してくれればと思います

 

 

知的ゲームの将来

コンピュータ将棋や囲碁にプロの棋士が負けるとプロ棋士の存在価値が失われると危惧する人もいるけども

逆にAIが進歩すると、人間はより娯楽を求めるようになって、囲碁・将棋が栄えるんじゃないかと思っている
ソフトが相手をしてくれるから、普及もするんじゃないか
囲碁・将棋は長い歴史を耐え抜いてきた神ゲーとも言えるから、滅びることは当分ないと思う

 

自分は囲碁は全然、わからなかったのだが、ネットでソフトが囲碁の相手をしてくれるサイトがある。
そこでは5路盤から選択できて、数分で終わる。最初はポロポロ負けたが勉強になった

 

自分は将棋が弱いとは思わないが、コンピュータ将棋の技巧には2枚落ちでもなかなか勝てない
技巧って頭いいなあって思う。どうやったら負かせられるのだろうと思う。
暇な時にはよく技巧と指す

 

だからソフトのおかげで知的ゲームを愉しむ機会が増えた

 

個人的にはチェスよりゲーム性が優れていると思うから、将棋は海外普及が進むと思う
50年後はテーブルに座って、新しいデザインの盤駒で対局する姿が世界中で生中継されるんじゃないか
外国人スター棋士も現れるだろう


もちろんトップ棋士よりコンピュータの方がはるかに強いのだけれども、その頃はどんなゲームでもAIが人間より強いことは当たり前のことになっているから、誰もそんなことにこだわらないだろう


知的ゲームを愉しむ人がいなくなることは無いのだから

 

コンピュータ囲碁

国内最強とされる人工知能「DeepZenGo」と対局する第2回囲碁電王戦で、シリーズ2勝1敗での勝ち越しを決めた趙治勲名誉名人の対局後の談話:

 

「強かったね。韓国から日本にきて55年間囲碁の勉強をしているけど、今までの積み重ねは何だったんだろうというくらい、序盤の感覚は違った。
自分のほうがいいはずなんだろうけど、自信はなかったですね。
中央志向、厚みを大事にする碁でね。全然、人間の感覚と違うんです
3局目の碁も、ボクがもし白だったらとてもこんなふうには打てない
今まで学んできた感覚で言うと黒がいいはずなんです
しかしこういうふうに打って、決して白は悪くないんでね
こういう碁の打ち方もあるんだということを教えてくれました

 

人間味があってね。ずっと、人間と打っているような気がしていました。
強いところは強いんだけど、弱いところもあってね。人間がするようなポカもありました。
でも、それはそんなに難しくなく改良されていくでしょう。
3月にZenの碁を見てから半年でボクは退化したけど、その間にZenはすごく成長した。
半年後に対局したらボクは負けちゃうかもしれないけど、それが恥ずかしいとか全然、思わない。
コンピューターが強くなったら、それを使って棋士も勉強して、互いに強くなっていったらいいんです

 

他のゲームとかは強くなくても今日、覚えれば今日、楽しめるじゃないですか
でも碁というのはある程度、強くならないと全くつまんないんですよ
ですから、こういうソフトができてきたら、みんなそれで勉強すればいいわけだしね
そうすれば、世界中に碁というものが広まってくると思うし、それはすごくいいことだと思う

 

だから、ここまで強くなってくれて、感謝の気持ちしかないですね」

 
 

潜伏占い師の事例

 

霊媒師の潜伏に比べ、占い師の潜伏はあまり一般的ではない。それは占い師が初日から占い情報を持っているため、重要な情報源として重用されるからだと思われる。さらに占い師は村陣営から信用を得ることを求められるため、信用を得にくい潜伏戦術は割にあわないということもあるだろう。しかし、条件が揃えば占い師の潜伏が成功することもある。
スリアロ村第25幕第3戦は占い師の潜伏戦術が見事成功した一例である。このゲームは2日目終了時までに占い師が誰もCOせず、3人の霊媒師がCOするという非常に珍しい進行であった。結局、3日目冒頭に2人の占い師がCOしたのだが、真占い師も対抗占い師も2日目のCOを見送ったという駆け引きがあった。

 

 

 

真占い師の潜伏が成功した背景には

  • 初日に誰も役職COしないまま進行するという潜伏に有利な背景があった
  • 2日目冒頭までに3人の霊媒師がCOしているという状況にあり、2日目に霊媒ローラー遂行の布石があった。
  • 初夜の占い先が噛み先とかぶっており、村陣営にとって有益な情報ではなかった(すなわち潜伏行動が正当化される)

などがあった。

 

このゲームは2日目の真占い師と対抗占い師の駆け引きと、ゲーム終了時の両者の感想が非常に面白く、興味を持った方は是非ご覧いただきたい。両者が潜伏を決断するまでには心の葛藤とそれぞれの理由があったのだ。

アルティメット人狼6第2部第2戦の考察

幻惑の霊媒師プレイ

 

アルティメット人狼6第2部第2戦のイシイジロウさんのプレイほど多くの人狼ファンを惑わせたものはないのではないだろうか。私はこのゲームについて、これまでいくつかのレビューを見てきたが多くはイシイさんのプレイについて幻惑された印象を持った人が多かったようだ。

イシイさんが目指していたものは私にはわかるような気がする。それは慎重に考え抜かれた霊媒師戦術だ。今は理解することが難しいかもしれないが、将来、イシイさんの採った戦術が形を変えて多くのプレイヤーに試みられ、メジャーなものになるかもしれない。

イシイさんの採った霊媒師戦術はずばり、潜伏プラス狂人乗っ取りの複合戦術だ。それは人狼の個人技の最高難易度の1つと言ってもよいと思う。しかし、それは残念ながら成功したとは言えず、かつ、あまり理解されることはないようだが。

 

 

 

ゲームの概要

アルティメット人狼6第2部第2戦の初日は一斉同時COの変形作戦から始まった。これは狼陣営を後から騙りにくくさせる作戦であり、実際にこの同時COにおいて狼陣営にはCOがバッティングするトラブルが生じた。一般的にこのような作戦を採った場合、真役職者は作戦の意図を汲んでCOすることにより真を取りに行くことが王道と思うが、イシイはおそらく事前に決めていたのだろう、COせず潜伏の道を選んだ。結果として占い2CO霊媒1COの進行となった。

2日目、騎士の護衛が成功し、襲撃により死んだ者はいなかった。このことは狼が役職者、おそらく1人だけの霊媒師を襲撃したことが推察される。イシイはこの結果を受けて2日目も潜伏することと決したのだろう。しかし、真霊媒師が潜伏していることは対抗霊媒師には明白だ。2日目の投票時に対抗霊媒師のデイジーはなんと狂人COという奇策に出た。これは逆に今後、潜伏していた霊媒師がCOするという予言でもあった。

イシイが霊媒COしたのは、その次の日、3日目の冒頭だった。狂人CO虚しく、狂人霊媒師のデイジーは襲撃死していた。

COした狂人の予言通りに新たな霊媒師が現れてきたため、図らずもイシイはうまく真目を取れた。しかしそれは必ずしも積極的なものではなく、対抗が自身を狂人だと言い残して死んでいったという消去法によるものだろう。実際に投票時にイシイに投票したものはおらず、騙り占い師のダンカンが処刑された。

4日目、今度はイシイが奇策に出た。狼占い師のダンカンの霊媒結果に白を打つという結果騙りに出たのだ。しかもそれを撤回すること無く議論を続け、制限時間の直前にようやく撤回した。

 

 

 

イシイさんのプレイの考察

イシイさんの4日目の奇妙な行動は、狂人を乗っ取ろうとした試みだ。つまり、狼目線、狂人の位置を取ることにより、狼の行動を見極めようとしただけではなく、自身を延命し、あわよくばパワープレイ返しを仕掛けようとしたプレイだ。しかし、今回の場合はそれが成功したとは言えない。

狂人乗っ取りが成功しなかった理由の1つは、対抗霊媒師デイジーの狂人COだ。真霊媒師が潜伏していることは対抗霊媒師でしか知り得ない情報であるため、図らずもイシイの真目が上がってしまっており、狼が素直に狂人騙りのイシイに乗ってこなかった。

狂人乗っ取りが功を奏する条件は村陣営がパワープレイの危機に立たされている場合であるが、今回の状況では狼が1匹すでに吊れており、さらに真占い師がもう1人の狼を見つけているため、村陣営としては非常に有利な状況にあった。したがって、真霊媒師としては狂人の位置を乗っ取るのではなく、真霊媒師の位置を確保して狼を吊りに行くことが正しい行動と言える。イシイさんは4日目の最後に修正し、その後は真を取る行動に徹して村陣営の勝利に貢献した。

 

イシイさんにとって不利な状況であったのは、占い師の霊媒結果騙りに出てしまったため、イシイ=真霊媒師である実際のラインとイシイ=狂人霊媒師である逆のラインをイシイさんの中で追わなければならなくなってしまい、整合性が取れた発言が難しくなってしまったことだ。

イシイさんは実際には白打ちしたダンカンを狂人置きしたかったのだろう。2つのラインを統合させるために。しかし、霊媒のデイジーが襲撃死してしまっていたため、「狂人霊媒師」のイシイとしてはダンカンは狂人ではなく真占い師でしかありえなくなってしまった。

もし、デイジーが襲撃死ではなく、吊られて死亡し、その霊媒結果に黒出ししていれば、イシイさんの占い師の霊媒結果騙りは成功していたはずである。